モラルの国日本?
ペペは日本のこと、
殺人も窃盗もごくごくまれにしか起きない超平和な国だと思っていました。
それは、ペペの近所の人が日本旅行に行った時、
「バッグが置き去りにされてたけど誰も盗まなかった」とか、
インターネットではいろんな記事で、
「日本ではなくしたものが返ってくる」とか、いいことがいっぱい書かれているから。
だけど実際に日本に住むと、そんなことないってことがわかります。
ニュースではほぼ毎日事件の報道がなされているし、実際にペペも近所の公園でものがなくなって、ずいぶんがっかりしていました。
「日本では誰も盗んだりしないって思ってたのに。腹立たしいし、悲しい」
というので、
「そんな100%安全な国があるわけないじゃん!」と、わたしもムキになったのだけど………
せっかく治安がいいとかモラルの高い国だと言われているのに、その期待を裏切っちゃうというのが、同じ日本人としてわたしも悲しかったです。
じゃあメキシコではどうなのか?っていうと、
例えば道端に落ちてるものを拾ったら、それは拾った人のもの!って考え方なんだそうです。モラルとして、警察に届けるという知識はあるけど、それとこれとは別なんだとか。
それに家の扉や窓は、強盗対策で鉄格子付きの二重扉になっています。
家に帰ったらサッと扉を閉めて鍵を速やかにかけるのが一般的。
ショッピングモールの中のお店が、時間差の店じまいで薄い網みたいなのをかけているのを見て、
「ワオ〜!スーパーセキュリティ〜!!」と皮肉ったギャグを言っていたペペですが、日本の本屋さんの積み売りとか、雑貨屋が店からはみ出して商品を並べてるのに誰も盗まないっていうのがほんとにすごいんだとか。
ちなみにわたしが子供の頃は、親や先生たちから、
「あなたの行動はお天道様がいつでも見てるから、常に正しいことをしないとバチが当たる」としつけられたので、未だに染み付いてるんですが、
そのことをペペにいうと、
「素晴らしい教えだ!その考え方、すごい!」と感銘をうけていました。
そして、やっぱり、自分の国も日本みたいになればいいのに、と言っていたのが印象的でした。